2011年12月9日金曜日

アキレスと亀

数学でよく知られたトリックにアキレスと亀(Achilles and the Tortoise)があり神速のアキレスはいつまでたっても鈍足の亀に追いつけないという論理ですが、この論理は抜かれる瞬間までは抜かれないだけのことを抜かれないに論点を絞っているトリック論法(paradox)です。巷では国家は破産する、しない、でもめていますが、論点と強調点が違うだけで言わんとすることは大きな違いはないとおもいます。アメリカは駄目だが日本は安全ともいうけれど、確かにそうですが、アメリカに比べて相対的に安全だという意味で絶対安全の意味ではありません。アメリカも日本もお金を好きなだけ刷って作れるから破産はしないはとんでもない話です。金利が限りなくゼロに近ければの但し書きが必要でしょう。(そして悪貨の鋳造が経済によかった例もありません。)しかしこれも永遠には続きません。破産するまでは絶対に破産しないだけのことです。歴史を振り返れば自前でお金を鋳造、印刷しながら現在まで生き延びられた帝国、国家はありません。国家というものは永遠の線引きでも永遠に続く無尽講でもありません。人間の一生よりやや長く大樹の寿命よりやや短いものです。ついでに一言、どの賢人の言葉か良くおぼえていませんが、a country is only as good as its peopleがあります、国民性と国富についての格言的なものとおもっていましたが国の寿命についても当てはまりそうです。

http://www.youtube.com/watch?v=D0CCXrzkrNQ 
http://bridge-english.blogspot.com/2011/08/blog-post_9627.html ドイツ人の英語は下手
http://www.youtube.com/watch?v=A34Sqvhq0VA 0:09 A Country is Only As Good As its People!
http://bridge-english.blogspot.jp/2012/12/blog-post_6967.html 国の借金は国民の借金か資産か?

練習問題解答
a-2227 tortoise